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行っとは?/ ノーローン

[ 547] 見学に行ってきた。
[引用サイト]  http://kengaku.exblog.jp/

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もうかれこれ2ヶ月前のことなんだけどね。写真集「見学に行ってきた。」を印刷する際に、著者特権として印刷工場内に入れてもらったよ。
印刷工場はその性質上「大人の見学」はやっていないらしい(詳しく確認していないけど)。というのも、例えば週刊誌のスクープ記事を印刷している時に、見学者がそれを見て発売前に外に漏らしてしまっては大問題に発展するから。ましてや工場内での撮影なんてもっての他らしいのだけど、「自分の本ならいいよ」ってことで撮影させてもらいました。
166rpmという文字は回転数。1分間に166枚の紙を刷るってことだよ。早すぎるとインクのノリが悪かったり、反対に遅すぎるとインクがべったり付いてしまったり(そのせいで裏写りしたり、他のページにインクがついてしまうこともあるそうだ)、本によって最適な回転数があって、それを調節するのが職人技ってわけだ。
家庭用プリンターなんかでは、いつ刷っても同じ色が出てくるけど、印刷用の印刷機では、前述のように回転数だけでもイメージが変わることもある。
紙の下にイコライザーのようなものが写っているけど、これがインクをどれだけ乗せるかの調整目盛りなのだ。
カラーの印刷物というのは通常、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色(CMYKという)に分けられて、それぞれ1色ずつ「版」を作り、1色ずつ紙に色を乗せていく。色の濃さは点(網点と呼ばれる)で表現されていて、点の多い所は色が濃くなり、点のない所は紙の色が出る。だから、版自体にすでに色の濃度は設定されているのだけど、実際にはその日の湿度や気温、使用しているインク、紙の色や質などによって、印刷される色は変わってくる。それをオペレーターさんが目で判断して、3cmラインくらいでシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック全ての色の量を調整しているのだ。
例えば今回のB2なら、24ラインのCMYK4色の設定だから、96項目のインク量を調整するわけだ。基本的には版通りに印刷すればある程度色は再現されるはずなので、全ての項目を毎回変えることはないだろうけど、刷り上がった物を見て“感覚的に”色が弱ければインク量を増やし、色が強ければインクを減らすという作業が必ずある。この色の最適化を何回で完成させるかがオペレーターさんの技術にかかっているわけだ。
一度設定を変えると、インク量が安定するまでに100枚とかの試し紙が必要になる。つまり設定変更はインクも紙も時間も無駄になるのでコストはかかるし、当然エコではない。設定変更は少なければ少ないほどいいのです。
昨今工場はオートメーション化するところが多く、作業員の仕事は機械の監視役ってところが増えてきたけど、印刷工場はいい職人さんを抱えてなんぼの世界なのだ。
通常のオフセット印刷では、版を出す際に175線というきめ細やかさで出力することが多いのだけど、今回のプリンティングディレクターを務めてくださった、十文字義美さんと、都甲美博さんが「せっかく奇麗な写真なので300線でいきましょう!」と、普通の1.7倍も細かい版を作ってくださいました。おかげで仕上がったプリントは網点が見えないのです。
朝から始めた印刷立ち会いも、片面8枚が刷り上がる頃にはすっかり夜になっていたよ。両面でみっちり2日。1枚刷るのに平均4回くらいは刷り直ししたかな。。。
PPには光沢のあるビニールと、つや消しのマットビニールがあって、どちらの加工にするか非常に悩んだのだけど、本の内容がどちらかというと派手なので、表紙はマットにして落ち着いた高級感を出そうということになりました。
といった具合に、著者としてはあちきの名前が出ているけど、「本」という形になるまでには多くの人が関わってくださっているわけです。
本という形になった後も、書店に並ぶまでには、流通の方や、問屋さん、店員さんとか多くの人が関わっていて、あちきは生涯一度も会う事のない人たちも多い。
あと忘れちゃならないのが、写真を撮らせてくださった方、写真の被写体になった物を作ってくださった方、残してくださった方たちがいて、初めてこの写真集はできあがっています。もう自分でも想像もつかないくらい多くの人が、この本の後ろにいるわけです。
そいう方たちがいて、この本が、本を買ってくださる方たちの元に届いているかと思うと、「本」というのは改めてすごいと思う。というか、考えてみたらビックリした。
なので、本を買ってくださった方はもちろんのこと、この本に少しでも関わってくださった方々全ての方に「ありがとう」なのです。
と、印刷工場の見学レポートを書いていたらやたら大きな所にたどり着いちゃった、そんな全方位感謝な「見学に行ってきた。」。
書店が近くにないという方はこちらに収録している写真のサンプルがありますので、是非ご覧になってください。
なんでも、倉田さんが作っている高炉のモニュメントが、もう少しで工房内での作業が終了して外に運び出してしまうってんで、「こりゃ大変」と行ってきたわけです。
これは高炉に付いているパイプ。元々はピカピカな鉄だけど、メローイエローのようなケミカルちゃんを塗って錆びさせるらしい。
これがケミカルちゃんを塗ってしばらく経ったもの。高炉はやっぱりサビサビがカッコいい。雨風に吹かれ錆びてなお、何十年と鉄を生み出す高炉はカッコいいのです。
でんっと置かれた筒状のオブジェ。ケミカルちゃん塗布前ですな。これを組み合わせて炉の中心部分を作るのだろう。うしろのオブジェはどことなく鉄の処女を思わせる。
これは実際に高炉で使われていた部品。本当はもっと実際に使われていた部品をモニュメントに使いたかったそうなのだけど、高炉はなにぶん巨大なので、持って来れる部品がこれくらいしかなかったとのこと。ちなみにこれが何かはわからないらしい。
8月の製鉄所見学会には間に合わないけど、毎年10月くらいに行われる「JFEちばまつり」には間に合いそうだ。今から完成が楽しみ!
と、せっかく倉田さんの工房に行ったのだから、スコープドッグとか、チョップマシーンとかの写真も撮ってきたよ。
実は、訳あってまた鋼鉄アーティストの倉田光吾郎さんの工房に遊びに行ったら(倉田さんの工房レポートはこちら)、開田あやさんの親戚でありポインターを自前で作ってしまったSさんが、そのポインターに乗って遊びに来ていたのだ。
ちなみに改造している部分はきちんと金属で作っているそうで、この車の重さは2トン近くになるとのこと。おいらクルマのことは詳しくないので、大衆車の代名詞「カローラ」の重さを調べてみたら1トンくらいだった。
Sさんいわく、ポインターは工業デザイナーがデザインしたクルマではなく、成田亨さんという彫刻家がデザインしたクルマとのこと。つまりポインターはアーティストの作品なのだ。
ちあみにSさんは、ポインターの模型から図面を起こしてベースのクルマを改造したそうだ(車検は問題なく通っているそうです)。改造費は1000万円を超えてから気にしないようにしているとのこと。壮絶凄すぎる、、、
Sさんの話では、平成になってから大幅に修理をしたことで、きちんと走るようになったそう。そしてSさんは「ここまできたらポインターをいつまでも動く状態にしておくのが義務のようなものですね」と語ってくれたよ。
Sさんがいる限りポインターはいつまでも日本を走り続けるだろう。また街でばったりポインターに会う日が楽しみだ。
3月下旬に発売しご好評いただいております、写真集「見学に行ってきた。?巨大工場、地下世界、廃墟… 」ですが、まだ手にとっていない方のために、中身の一部をちらっとご紹介し、ついでにエピソードなんかも書いてみますね。
さて、ここは言わずと知れた軍艦島。その姿が軍艦に似ていることからそう呼ばれています。正式名称は端島。
もともと石炭を掘っていた島で、最盛期には周長1.2kmの敷地内に5000人もの人が生活しており、当時の世界で一番人口密度が高かったそうです。
しかし、エネルギー革命により石炭より石油が重視されるようになり、この炭坑も昭和49年に閉じてしまいました。以来、無人島となっている島で、現在長崎市が管理しており、世界遺産登録を目指し近年一般公開されるように整備しているそうです。
ちなみに場所は長崎の先っぽにあたり、毎年台風が直撃することから、近代的だった街は崩壊し尽くしています。
ここは旧長崎刑務所。九州には歴史的な建造物がたくさん残っており、この旧長崎刑務所もそのひとつでした。しかし、建設されてからちょうど100年目の2007年に取り壊しが始まり、現在では刑務所の事務所練の一部を残すのみとなりました。
この写真は取り壊しが始まる直前に開催された一般公開の時に撮影した写真で、今では見ることのできない風景のひとつです。
ここは首都圏外郭放水路の調圧水槽です。大雨が降った際に水を一時的に蓄える地下の池のような施設です。まるで神殿のような柱は水が溜まった際に波の干渉を防いだり、この水槽自体が浮かぶのを防いでいます。
この写真は小さいので人が見えませんが、写真集で見ると人が写っていて、それをみていただければ、この施設がいかに大きいかがおわかりいただけると思います。
これはつくばにある高エネルギー加速器研究機構(通称:KEK)内にある、前段加速器(コッククロフト・ウォルトン静電型加速器)です。1970年代に作られたこの加速器は、その役割をほぼ終え、実験は終了しています。現在はJ-PARC(大強度陽子加速器施設)で行う実験のテストを行っているそうですが、それが終わってしまったら、、、
保存されるのかどうなるのかわからないそうで、加速器の歴史的装置として是非とも残していただきたいと思い写真集に収録しました。
これは、屋久島に群生しているがじゅまるです。屋久島には屋久杉を見に行ったのですが、このがじゅまるの不気味な魅力に取り憑かれてしまいました。それ以降、がじゅまるは私が一番好きな植物で、がじゅまるを見にカンボジアまで出掛けてしまいました。
この写真集は、巨大工場、地下世界、廃墟… というサブタイトルが付いていますが、それ以外の被写体も多数収録しています。中にはビックリするような写真もあると思いますよ!是非とも書店で見かけたらお手にとってみてください。
そうそう、この写真集は「かがり綴じ」という綴じ方をしているので、壊れづらくなっています。本を買ったらがばっと開いて写真を見てください。

 

[ 548] どうして電車は、いつも直前に行ってしまうのか | エキサイトニュース
[引用サイト]  http://www.excite.co.jp/News/bit/00091210846237.html

つまらない話だが、「自分は運が悪い」と思うことがある。毎日通勤に使っている電車が「乗る直前に行ってしまう」ことが、とても多いような気がするのだ。2日に1回くらいだろうか。ああ、今日も行ってしまった、そう思いながら次の電車を待つ数分間、妙に口惜しい時を過ごす羽目になる。そして次の電車に乗り込むと、必ず何人かが駆け込んでくるもの。きっと彼らも急いでいるわけではなくて、筆者のように口惜しい思いをしたくないだけなのだろう。筆者は本当に運が悪いのだろうか。疑問に感じる今日この頃、「電車が直前に行ってしまう確率」を計算してみることにした。朝の通勤に使っているのは、JRと地下鉄との某乗換駅。乗降客は結構多い。ピッ、と改札を通過して数十メートル直進、180度右に折れて階段を下るとホームに着く。「電車が直前に行ってしまう」パターンは次の3つだ。1. 扉が直前に閉まってしまうパターン。とても口惜しい。2. 階段を下りる25秒の間に扉が閉まってしまうパターン。結構口惜しい。3. 階段に着いた時点で、既に電車が発車しているパターン。発車後20秒間は電車が見える。1〜3のどれかに当てはまる時間は、25+20=45秒間。朝のラッシュ時、電車は2分半=150秒間隔で運転している。従って、電車が直前で行ってしまう確率は、45÷150=0.3となる。特に運が悪くなくても、10日に3回は口惜しい思いをするという結果だ。帰りはどうか。夜の通勤に使うのは、とある地下鉄の駅。地中深部を走る路線で、入口から階段を降り、改札を通ってさらに階段を下ってやっとホームに至る。電車が直前で行ってしまうパターンは次の3つだ。1. 扉が直前に閉まってしまうパターン。とても口惜しい。2. 階段を降りる60秒の間に扉が閉まってしまうパターン。音だけ聞こえて結構口惜しい。3. 駅の入口に着いた時点で、既に電車が発車しているパターン。発車後20秒間は吹き上げる風で電車の存在が分かる。1〜3のどれかに当てはまる時間は、60+20=80秒間。夜は6分間隔の運転なので、逃すとしばらくホームで待つことになる。朝と同じように確率を計算してみると、80÷360≒0.2。10日2回は、電車は行ってしまうのだ。朝と夜とを合わせると、別に運が悪くなくても、10日5回は、乗る直前に電車が行ってしまうことが分かった。思っていたよりずっと多い。冒頭に書いた「2日に1回」の感覚とピッタリで、筆者だけが特別、運が悪いわけではないのだ。駆け込み乗車はかなり危ない。明日からは悠然と電車を見送ろうと思ったのでした。(R&S)
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[ 549] IPAX 2008を見に行ってきた - 発声練習
[引用サイト]  http://d.hatena.ne.jp/next49/20080529/p1

企業側パネラーの意図認識不足。お忙しい御三方なので準備する時間が足りなかったと思うけれども、結構見当はずれの答や持論の開陳があり討論会のテンポが悪くなった
討論会のやり方がうまくない。質問や意見をその場で考えさせる形式は素人にはきつい。パネラーへは質問を教えておかずに、学生側への質問「IT産業のイメージについて」、「IT企業のイメージと印象について」「IT技術者という仕事へのイメージと印象について」、産業界側への質問「企業が欲しいと思う人材」についてそれぞれ答えてもらう形式だったけれども、予め質問の回答を書いてもらいそれの補足の形で回答者にコメントをもらう形式がよかったと思う。
私が昨年のIPAフォーラム2007の討論会を見ていたためだと思うけれども、前半の1時間ぐらいは正直つまらなかった。理由は、前回の討論会でもさんざん聞いたIT企業のイメージに関する話だったので。ただし、初めてこの討論会を聞く企業側の人にとっては、今の学生が自分の業界をどうとらえているのかを知ることができるのでいたしかたない構成だったとは思う。二回連続で聞いている人は少数だろうし。
今回の討論会は慶応の斉藤さんとCSKの有賀さんの活躍が光った。というか、この二人をパネラーとし、司会田口さんの計3人で90分ぶっちゃけ討論会をした方が絶対に楽しいし、いろいろと刺激的だと思う。斎藤さんと他の8名の学生との違いっぷりはおもしろかった(1名は社会人経験者だったのでこの方もちょっと異質だった)。斉藤さん手慣れ過ぎな雰囲気。質問も素晴らしく、有賀さんと良いペアーだった。
西垣氏は伊藤忠商事の取締役会長丹羽宇一郎氏の「入社して最初の10年は泥のように働いてもらい、次の10年は徹底的に勉強してもらう」という言葉を引用し、「仕事をするときには時間軸を考えてほしい。プログラマからエンジニア、プロジェクトマネージャになっていく中で、仕事というのは少しずつ見えてくるものだ」と説明。これを受けて、田口氏が学生に「10年は泥のように働けます、という人は」と挙手を求めたところ、手を挙げた学生は1人もいなかった。
はてなブックマーク:「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 - @ITでは、この発言を「奴隷のように10年働け」ととらえているけれども、多分西垣さんの言いたいことはそうではない。西垣さんが引用した言葉は「10年泥のように働き、次の10年で人材管理などを十分勉強してもらい、次の10年で学んだことを発揮してもらう」というような意味合いだった。言いたい言葉の意図は「業務を体に覚えさせ、体で覚えた業務をもとに人材管理を学び、そして、管理・運営を行える人材となる」ということだと思う。なので、10年奴隷のように働けというのはうがちすぎな見方。古い考えかもしれなけれども、エリート主義(いきなり人材管理から入らせる)ではなく、現場叩き上げ主義なのだから、エリート批判に傾きがちな世論からすると結構賛同できる言葉じゃないかと思う。
ちなみにこの話の流れで、有賀さんが「この業界では10年は長い。3〜5年だ。3年で必要な知識を身につけなければいけない」と発言し、向さんも西垣さんも同意していることを申し添えておく。ただ、私もこの話を聞きながら、昨今の労働観や社会状況からすると、10年働いたあとにその会社がちゃんと生き残っているのかどうかが不確実なので西垣さんが提示した現場叩き上げ主義というのも合わないかもなぁと感じていた。
討論会でおもしろかったのは、ソフトウェア開発者は専門職か?という問いかけのあたり。いろいろな話がでておもしろかったがおもしろかった点をまとめると以下のとおり。
まず、どうして採用時に技術力が求められないのかという点について。IT業界と十把一絡げにまとめているが、人材がもっとも欲しいと思っているのは業務システム・インフラ系システムを開発しているところであり、ここで求められる人材像は業務知識に精通し、かつ、大規模システムをチームワークで作れる人材である。技術力を持っているに越したことはないが、技術力があったとしても業務知識がないと開発に投入できないので、どうしても社内で教育して育てる必要がある。このような業務システムの開発は、西垣さんが引用した現場叩き上げ主義とよくマッチする。入社後にいきなりスター開発者としてバリバリと力を発揮するのは開発しているシステムの観点か難しい。なので、以下の西垣さんの発言がでてくる
天才プログラマのように技術を極めるのであればそれを生かす道に行くべきであって,企業に入って大型システムを開発するのはもったいないか向いてない
では、現在の技術力を評価してもらってその技術力に応じた収入と責任をすぐに欲しいならば、「本当に自分が売れると思う人は、そういう個々人のスキルが最大限に生かせる企業に行くといい」という有賀さんの発言になる。まあ、有賀さん曰く、優秀な人は研修期間中にいろいろとわかるので、研修を途中で打ちきってすぐに能力を発揮できるようなところに配置するとのこと。また、社員にも「自分を高く売れると思うならばどんどん外にいって良いよ。でも、売るなら今の2倍以上の値段で売りなさい。2倍以上で売れないならうちに残ったらいいんじゃない?」と言っているらしい。
専門教育が重視されていない理由(優先順位が低いと思われる理由)については私が理解した限りでは以下のとおり。
人数が一番欲しい業務システム開発では、社内教育が必要不可欠で、専門性が高い=即戦力にならない
当たり前にできているべき、コミュニケーション、文書の読み書きができていない人材が多く、そっちの教育からスタートしなければならないのがバカらしいので、それができている人をとりたい
「学生時代に学んでおいてほしいこと」というテーマでは、「よく調査などでは文書作成能力やコミュニケーション能力が上位に上がるが、これはIT業界に限った話ではない。できて当たり前で、それができていないから企業側が苛立っている証拠だ。高校までに学ぶべきことで、どちらかというと日本の教育制度の問題」(有賀氏)と主張。
専門教育を受けている人材が年間たかだか2,000人ぐらいしか輩出されないため、専門教育を受けていない人を採用せざる得ない。そうすると社内教育をしなければいけない(どうせ、教育するなら専門教育を受けている人材を追加コスト払ってまで採用せんでも良い)
CSKの有賀氏は,そもそも専門課程の学生数があまりに少ないとする。「日本に情報系学科の在籍者は8万人しかいない。これは経営工学など社会科学系も含んでいるので,工学系は2万人。1学年あたり4000人しかいない。しかしそのうちこちらの期待するレベルの勉強をしているのは4分の1で,つまり 1000人程度。情報サービス産業は非専門家によって成立している」と有賀氏は言う。「コンピュータ・サイエンスの学科を増やさないと問題は解決しない」(同)。
有賀さん曰く、現在IT業界とよばれるところは80万人の雇用があるが、専門教育を受けたちゃんとした人材だけで仕事すれば8万人で済むとのこと。それぐらい、今のIT業界は専門教育を受けていない人材が含まれている、すなわち、それでちゃんと回るような社内教育システム、開発体制、長時間労働体制が構築されているということだと思う。
あと、おもしろかったのは東京情報大学の方が質問した「私はずっと技術者のままでいたいのですが、何がおもしろくて経営者になろうとしたのですか?」という質問。産業界側の人たち全員が「おもしろそうと思って経営者になったわけじゃない」と答えていたのがおもしろかった。向さんの「自分でやりたいことをやろうと思ったら経営者になるしかなかった」という答えが多分本質なのだと思う。有賀さんのある意味意地悪い質問も意地悪ジジイぶり全開で素敵だった。しかもそれをかわいい女学生に言うというのがたまらない「技術者のまま行かれたら良いと思いますよ。主任技術者、執行取締役員待遇技術者とね。ただ、技術者であるためには常に最新技術の半歩先にいなければならない。それができるのであれば技術者で一生を通すなんて素敵じゃないですか。」
討論会の後、次に申し込んだセミナーまで時間があったので展示を回った。さすが、未踏関連の発表があっておもしろい。
表情空間チャートの生成と表情表出リズムの可視化ツール:顔の表情を6つ(笑い、驚き、悲しみなど)にわけ、今の表情の覚醒度(それぞれの要素が今の表情にどれだけ現れているのか)を時系列で記録し、楽譜のように表現する(これを表情譜と呼ぶらしい)。それを使っていろいろやろうという話。発想がおもしろいけれども、表情譜の基礎となる6つの表情というのに説得力が足りないように思えるのが残念。
JTAGを応用した新しい組み込み機器開発技術:今回一番感心した。こういう製品が今までなかったというのが不思議。組み込み系ソフトウェアの需要が増すいまこそこういうツールが必要不可欠。
分散システムの開発を支援するテストベッド:分散システムの研究をしている人が直面する悩み。「実験環境を実機で作る」2、3台ならともかく10数台になった瞬間目の前が暗くなるのだけど、これが実現すれば、そんな思いをしなくて済む。素晴らしい
働く女性のための「家事分担支援ホワイトボード」システム:説明を聞こうと思って、ストーカー的にうろうろしていたけど、常に誰かがいて話聞けず残念。外側から見るに、デバイスがノートPCだったのが残念。ぜひ、冷蔵庫などに貼り付けることのできるリアルホワイトボード型デバイスでやってほしい。たぶん、流行る。
ディスプレイ統合・共有システム および マルチマウス環境:説明を聞かなかったけど、見れば分かる便利さ。お金がない学校なんかだとこういうの欲しいよね。
柔軟性のある物理ベースレンダリングアーキテクチャの開発:動いている上野くんを見れただけで満足。実在する生物だったんだぁと思った。説明は多分聞いてもわからんのでパスした。
三次元折紙設計ツールの開発:ポリゴンで構成された3次元物を折り紙でどうやっておるのかを解析してくれるツール。一見、役にたたなさそうだけれども、これは応用がたくさんあると思うので期待。
有用な事例を聞けて良かった反面、構成としてはぐだぐだだった。東京工科専門学校 WEBプログラミング科の科長の芦澤さんがアグレッシブな攻めを見せていておもしろかった。曰く、「上流工程から下流工程までを一通りできる学生を送り出しているが、採用されるのは有名大学の卒業生やコミュニケーション能力という胡散臭い能力を持つ、バイトや体育会系の部活動をしていた学生。こういうのはおかしい」。これへの芦澤さんへのTISの会田さんと松下電器産業の濱さんの対応から、午前中の討論会で言われていたことが如実に伺えておもしろかった。
業務システムを開発しているところからみると、「上流工程から下流工程までを一通りできる学生」が入ってきてもすぐには使えず、教育しなければいけない。なので、「上流工程から下流工程までを一通りできる学生」+業務を覚えられる学生でないといけないというのがたぶん、企業の採用戦略なのだろう。そして、そもそも専門知識があまりない学生を社内教育で育ててきた経験から、業務を覚えられる学生の優先度が高くなったのだろうと思う。
あの討論会に参加していた斉藤さんではない学生です。あなたのblogのおかげであの発言の前後も見てくださる方が増えて嬉しいです。お礼を言うのもなんだかへんな気がしますが、ありがとうございました。余談ですが@ITの記事がなんだか変だと感じたの、私だけじゃなくて良かったです。

 

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