埼玉とは？/ アイフル
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大阪府枚方市と京都市で刺傷事件を起こした男が３０日未明、逃亡生活１７日目にして現場から直線で約３７０キロ離れた埼玉県上尾市内で逮捕された。無職の石津淳容疑者（４０）は自転車で荒川河川敷を走っていたところ、埼玉県警のパトカーが偶然すれ違ってジ・エンド。逮捕時も包丁２本を持ち、所持金はたった５００円ほど。“第３の事件”を引き起こす恐れもあったが、未然に防いだ形となった。◇ 大阪府警に殺人未遂容疑で指名手配され、京都府警が強盗殺人未遂容疑で逮捕状を取っていた石津容疑者。遠く離れた埼玉県でようやく、逃亡生活に終わりを告げた。 ３０日午前１時ごろ。埼玉県上尾市平方の荒川河川敷のサイクリングロード。パトカーに乗った県警自動車警ら隊員は、暗がりの中を走る自転車に気付いた。すれ違いそうになった際、自転車は急に逆方向に反転した。 「止まりなさい」。不審に思った隊員は拡声器で停止を求めると、男は自転車を乗り捨てて逃走した。隊員２人はパトカーを降り、約１００メートル先で追いついた。 男の顔を見た隊員は、ある特徴に着目した。「複数のほくろ」。大阪府警が作成した石津容疑者の指名手配書に書かれた特徴と合致していた。「名前は？」「石津です」。男は抵抗することなく、あきらめたように本名を名乗った。 大阪府枚方市で今月１４日夜、自身が住む府営団地の真下の階に住む１５歳少年ら２人に切りつけてから、計３６４時間半に及んだ逃亡劇。逮捕時はグレーの帽子をかぶり、黒の半袖シャツにグレーのズボン。眼鏡をかけ、逃走の疲れからか一回りやせて日焼けの跡に無精ひげも目立った。 そして自転車の前かごには包丁２本があった。逃走中の２１日朝、京都市南区で４５歳女性を刃物で襲い現金約１２万円を奪ったとみられるが、その“逃走資金”も５００円ほどになっていた。 上尾署で殺人未遂容疑で逮捕の後、大阪府警枚方署に移送。途中のＪＲ東京駅ホームで報道陣にモミクチャにされる一幕もあったが、石津容疑者は終始無言で表情はうつろなままだった。 調べに対し「枚方では自宅の水漏れで階下の住人とトラブルになり殺してやろうと思った。金がなくなり京都で女性も刺した」と、両事件への関与を認めた。 所持していた包丁１本には血液のようなものが付いており、「枚方の事件で使った」と話している。今後さらに動機などを追及していく。★漫画喫茶などで寝泊まり 供述によると、京都市の事件の前後は野宿するなどし、夜行バスで東京に移動。漫画喫茶などで過ごした後、電車で埼玉方面に向かい途中下車した。徒歩で移動したが疲れたため、自転車に乗ったという。自転車は盗んだとみられる。 「東京は人が多く見つかりにくいと思った」とも供述。２７日夜には東京・新宿にいたことが確認されており、大阪府警は捜査員約３０人を東京に派遣。計１００人以上の異例の態勢で行方を追った。府警幹部は「幸い３件目の発生前に逮捕できた。助かった」と胸をなで下ろしていた。 |
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